漏れ検査③-減圧試験(ヘリウムリークディテクター試験)
ノースヒルズ溶接工業では、漏れ試験はすべて社内でおこなっております。
今回の試験は、太陽光パネルを製造する装置の一部品になります。
通常使用していたのが、漏れが発覚し漏れ個所の特定と、修理を依頼された案件です。
前回のブログも同じような感じでしたが、新規の案件と同じくらい修理案件が持ち込まれます。
なかなか加工屋で試験までおこなう企業が少ないようです。
漏れ試験①と②は加圧での漏れ確認試験でしたが、今回はヘリウムリークディテクターという検査機器を使っての減圧試験になります。
これのすごいところは、分子レベルで漏れの確認します。
簡単に言うと、
① 漏れを確認したい容器(製品A)を封止し、掃除機の要領で動作するヘリウムリークディテクターで空気を吸ってしまい、真空状態にします。この状態の容器をいったん真空容器と呼ぶことにします。
②真空容器(製品A)の外側にヘリウムガスを吹き付けます。
③万が一漏れがあった場合、大気圧より低い圧力の真空容器(製品A) に入ろうとします。ヘリウムリークディテクターには、ヘリウムを感知する機器が設置しており、どの程度の気圧が容器内に侵入したのかを数値で確認することができます。
漏れ個所の特定には、機器を持っていても目に見えないので熟練の経験が必要になります。
主に、半導体向けの製造装置や、真空を利用した装置には溶接後の製品の状態を確認するうえで必須ともいえる確認工程になります。
ノースヒルズ溶接工業は、TIG溶接屋であり真空装置屋でもあります。
今回のようなご要望にもすぐさま対応できる体制を組んでおります。